本学の研究マネジメント室を中心としたチームが第一回目の山本進一記念賞「表彰委員会特別賞」を受賞

365体育投注研究戦略イニシアティブ推進機構研究マネジメント室でURAや高度専門職人材として国際的な研究支援業務に携わってきた、陳 晨（チェン?チェン）主任研究員/リサーチ?コーディネーターを代表とする365体育投注チーム（※1）が、山本進一記念賞の「表彰委員会特別賞」を国内で初めて受賞しました（2025年2月19日）。

本記念賞は、他大学等にも参考となる研究開発マネジメントの好事例とそれに貢献したチーム（URA、技術職員、研究者、事務職員等）を表彰する制度です。大学における研究開発マネジメントの体制強化、URA等の研究開発マネジメント人材の育成と地位向上に先駆的に尽力された、故 山本進一氏の功績を称え、文部科学省の後援で研究大学コンソーシアムが2024年度に創設しました。好事例の取組と先導する人材の存在等を広く全国に伝え、取組を実施してきたチームのモチベーションを高め、広く認知度を向上させることがこの賞の狙いです。

2024年度は12件の応募があり、その内1件が山本進一記念賞「本賞」を、本学チームを含む2件が「表彰委員会特別賞」を受賞しました。本学チームがこれまで取組んできた「世界的な教育?研究ネットワークを活用した研究?教育?国際?産学連携の協働による国際?学際共同研究の創出支援」が、研究開発マネジメントの好事例として受賞の対象となりました。2025年2月19日に開催された第8回研究大学コンソーシアムシンポジウム内で表彰、祝辞、受賞者講演が行われ、本学からは、陳 晨 主任研究員/リサーチ?コーディネーターが受賞者講演で当該取組について話しました。

近年、グローバルな課題の解決に向け、国際?学際共同研究が果たす役割が益々重要になっています。しかし、日本の大学や研究機関における国際?学際共同研究の数と質が低下しており、Top10%論文数の減少など、日本の研究の国際競争力の低迷に繋がっています。そのため、各大学?研究機関が、国際?学際共同研究を創出?促進する上で障壁となっている課題をいかに解決し、それらの研究を創出?加速させるかは、国としても取組むべき喫緊の課題です。

本学受賞チームは、次の4つの取組を行うことで、実際に本学研究者が主導?参画する国際?学際共同研究の創出?促進に貢献し、それらの取組が他大学?研究機関でも展開可能な事例であることを示しました。（1）研究?教育?国際?産学連携の多部署連携による国際?学際共同研究支援体制の強化、（2）本学が主導?参画する世界的な教育?研究ネットワーク（Campus-in-Campus（CiC）やWorld Universities Network（WUN））を活用した国際?学際交流や国際共同研究ファンド獲得支援の基盤整備、（3）研究業績分析ツール、AI、本学独自開発のデータベース「学者の杜」を組合せた独自のアプローチと海外大学の国際コーディネーターの伴走支援で実現する国際?学際共同研究者の効率的?学際融合性の高い研究者マッチングとチーム構築支援、（4）国際フォーラムやワークショップの開催による研究者が国際?学際共同研究を円滑に推進するためのスキルの向上支援。

これらの取組は、日本の研究の国際競争力の向上に資する汎用的な事例として、他大学や研究機関にも応用可能な課題解決策です。本取組の受賞による他大学への波及が、日本の更なる国際?学際共同研究の創出と発展に繋がることが期待されます。

今回の受賞を契機に、本学の研究マネジメント室のURAや高度専門職人材は、今後も学内の多部署と協力して、国際?学際共同研究の創出に限らず、本学と日本の研究力の強化に資する様々な研究支援の取組を行っていきます。

（※1）受賞チーム。所属?職名は受賞当時のものです。

陳 晨	（365体育投注 研究マネジメント室 主任研究員/リサーチ?コーディネーター）
梅村 雅之	（365体育投注 研究マネジメント室 室長?特命教授）
太田 一陽	（365体育投注 研究マネジメント室 副室長?准教授）
山盛 徹	（365体育投注 研究マネジメント室 主任研究員/リサーチ?コーディネーター）
萩原 友希江	（365体育投注 研究マネジメント室 チーフURA）
栗原 翔吾	（365体育投注 研究マネジメント室 チーフURA）
竹下 暢昭	（365体育投注 研究マネジメント室 主任研究員/リサーチ?コーディネーター）
櫻井 岳暁	（365体育投注 国際室 室長?教授）
清水 義寛	（365体育投注 オープンイノベーション国際戦略機構室 クリエィティブマネージャー）
加藤 英之	（東京科学大学 リサーチディベロップメント機構 主任URA、2022年11月まで365体育投注 旧URA研究戦略推進室 シニアURA?副室長）